2013年02月20日
~光と風がめぐる「和風建築」~
【明るい家庭は、明るい『家』から】 ~光と風がめぐる「和風建築」~
明るい家庭は「明るい家」から。
僕は、そう思っています。
そこで、前回も少し書きましたが
「光」と「風」が入る家を設計しています。

例えば、暗くなりがちな階段。
階段に光が入るように、踊り場に窓をつけたり、
部屋の階段側の壁に窓をつけたりします。
また、階段の手すりそのものに光を通すべく
手すりを本棚にするというアイデアを取り入れたこともあります。

自然の木材を、自然のままに。
木には、あまり色をつけません。
とにかく見えるところに、たくさん木を使います。
もちろん、お客様の好みと相談はします。
リフォームの場合は、光を取り入れるのが難しい場合
白いクロスを貼って、光の反射を考慮することもあります。
また、窓は大きく取っています。
窓が自在に大きく取れるのも、和風注文建築の良さでしょうね。
幅3600cmほどの大きな窓があれば、部屋は本当に明るいです。
キッチンの収納も、腰から眼の高さあたりに窓を取りつつ
造り付けの棚を足元と、上部につけることもできます。
僕は、設計をするときに
「シンプルイズベスト」をモットーにしており
本当は、「田んぼの田の字」と言われるような
昔の農家が原点だと思っています。
田の字のように、和室がいくつもあり
普段は、ふすまでプライバシーが区切られている。
でも、冠婚葬祭のときなどは、ふすまを取り払うと
50~60人が入れる広間になる。
壁が少ないので、とっても明るく、風通しがいいんですねぇ!
それでいて、昔ながらの大工さんの経験に基づいて
とてもしっかり造られていたのです。
とてもよく考えられていると思いませんか?
そうやって、人がお互いの家に集まっていたんですよね。
最近は、プライバシーを確保するようになってきていて
どうしても、各部屋をバラバラに配置したりします。
そして、さらにプライバシー確保のために
部屋と部屋の間に、押し入れやクローゼットなどの
収納スペースを造る。
そうなると、風と光は通りにくくなってしまう。
もったいないですね。
デザイン性を重視して、小さい窓をいくつも入れるのが
好まれた時代もあります。これも風と光は通りにくい。
また、昔の農家は、水道がなかったので
台所は、土間になっていて、大きな瓶(かめ)があり
裏庭にある井戸に出入りできるようになっていました。
裏庭には、せっちん(トイレ)もあって
家人の排泄物は、田畑に使われ、
その農作物を食べて、暮らしていたわけです。
まさしく、「循環」ですね。
昔の家には、「循環」があったんですよね。
風と光、人間関係……
すべて風通しがよくて
すべてがめぐっていたんでしょうね。
少しずつ、そんな和風建築の良さが見直され
注文が増えつつあるのは、とてもうれしいことです。
棟梁
長楽 加藤建築 ホームページはこちら
http://www.nagara-katou.jp/
ながらの母ちゃんことかかのブログもご覧ください
明るい家庭は「明るい家」から。
僕は、そう思っています。
そこで、前回も少し書きましたが
「光」と「風」が入る家を設計しています。

例えば、暗くなりがちな階段。
階段に光が入るように、踊り場に窓をつけたり、
部屋の階段側の壁に窓をつけたりします。
また、階段の手すりそのものに光を通すべく
手すりを本棚にするというアイデアを取り入れたこともあります。
自然の木材を、自然のままに。
木には、あまり色をつけません。
とにかく見えるところに、たくさん木を使います。
もちろん、お客様の好みと相談はします。
リフォームの場合は、光を取り入れるのが難しい場合
白いクロスを貼って、光の反射を考慮することもあります。
また、窓は大きく取っています。
窓が自在に大きく取れるのも、和風注文建築の良さでしょうね。
幅3600cmほどの大きな窓があれば、部屋は本当に明るいです。
キッチンの収納も、腰から眼の高さあたりに窓を取りつつ
造り付けの棚を足元と、上部につけることもできます。
僕は、設計をするときに
「シンプルイズベスト」をモットーにしており
本当は、「田んぼの田の字」と言われるような
昔の農家が原点だと思っています。
田の字のように、和室がいくつもあり
普段は、ふすまでプライバシーが区切られている。
でも、冠婚葬祭のときなどは、ふすまを取り払うと
50~60人が入れる広間になる。
壁が少ないので、とっても明るく、風通しがいいんですねぇ!
それでいて、昔ながらの大工さんの経験に基づいて
とてもしっかり造られていたのです。
とてもよく考えられていると思いませんか?
そうやって、人がお互いの家に集まっていたんですよね。
最近は、プライバシーを確保するようになってきていて
どうしても、各部屋をバラバラに配置したりします。
そして、さらにプライバシー確保のために
部屋と部屋の間に、押し入れやクローゼットなどの
収納スペースを造る。
そうなると、風と光は通りにくくなってしまう。
もったいないですね。
デザイン性を重視して、小さい窓をいくつも入れるのが
好まれた時代もあります。これも風と光は通りにくい。
また、昔の農家は、水道がなかったので
台所は、土間になっていて、大きな瓶(かめ)があり
裏庭にある井戸に出入りできるようになっていました。
裏庭には、せっちん(トイレ)もあって
家人の排泄物は、田畑に使われ、
その農作物を食べて、暮らしていたわけです。
まさしく、「循環」ですね。
昔の家には、「循環」があったんですよね。
風と光、人間関係……
すべて風通しがよくて
すべてがめぐっていたんでしょうね。
少しずつ、そんな和風建築の良さが見直され
注文が増えつつあるのは、とてもうれしいことです。
棟梁
長楽 加藤建築 ホームページはこちら

http://www.nagara-katou.jp/
ながらの母ちゃんことかかのブログもご覧ください