ながら・加藤建築のホームページはこちら

カタログに無い「あなたのための家造り」・・・僕たちにお任せ下さい。
ご相談・お問合せはこちら 豊橋石巻本町字向野74-1 電話(0532) 88-1611

2013年10月13日

匠が物申す 第17弾 ■餅投げの風習 ~家族の絆、地域の絆~ 

見に来て下さりありがとうございます。



こんばんは。


匠がもの申す第17弾


■餅投げの風習 ~家族の絆、地域の絆~ 


建前の上棟式。
みなさんの地域では、どんなことをしますか?
赤飯を配るという地域もあるそうですね。

僕のいる東三河方面では、
「餅投げ」の風習があります。

二階から餅を投げるんですが、
昔は、その場でお餅をついて投げたそうです。
全国的に、同じような風習があるようですね。

今回、7月に上棟式をしたお客様の場合、
施主のHさんご本人、そのお兄さんとお父さん、
僕の4人で、一俵分ぐらいのお餅を投げました。










まず最初に、四角に向かってお餅を投げますが
この四角のお餅を手に入れた人は
次に家を建てることができると言われています。
結婚式のブーケみたいな感じですね。
その後、軒先のほうに向かって投げます。

現在は、お餅のほかに、お菓子、お金、手ぬぐいやタオル
といったものを、袋に入れて投げます。

お金の金額は、例えば、7,778円分、8,888円分など
縁起のいい合計金額のお金を、小銭で用意して、
半紙のおひねりにして投げます。

家族みんなで相談して、用意をして、
そして、当日は男性陣が投げるのです。







昔は、家を建てるということは、
元服、結婚、出産、お葬式などと並ぶ
家族の大きな行事だったんです。


「餅投げ」は、「幸せのお裾分け」なんですね。


このあたりでは、餅投げをする日に
目印として「竹の笹」を立てておきます。

すると、通りがかった子どもたちから
「餅投げ、何時からですか?」などと声がかかります。

誰でも参加できますので、近所の子どもたちや
見知らぬ人たちもたくさん集まってきます。
今回もおそらく100~150人ぐらい集まって来られたでしょうか。
みなさん、お餅やお菓子を楽しそうに持ち帰られました。


家を建てるということは、自分の城を持つということ。

その幸せを、ご近所さんと分け合えるって、素敵ですよね。
血のつながりもない、顔見知りでもない、
いろいろな人と、幸せを共有できるんですから。

昔の人はこうやって、家のなかも村のなかも
風通しのいい人間関係を築いていたんでしょうね。


Hさんご一家も、新築後、きっと
ご近所さんと仲よく暮らしていけることと思います。
楽しみですね!





                          棟梁





長楽 加藤建築 ホームページはこちらicon15

       http://www.nagara-katou.jp/



ながらの母ちゃんことかかのブログもご覧ください  


Posted by 大工のとと at 21:21Comments(2)匠が物申す