2013年11月19日
匠がもの申す 第18弾 「大黒柱の値段」
見に来て下さりありがとうございます。
こんばんは。
なんだか、今日は風が強く、ぐっと寒くなり、
明日からは、ももひきを・・・と考え中の棟梁です。
さて今日は、「匠がもの申す」 第18弾です。
木には、いろんな種類があり、少しづつ違いがあるので、
値段も違って来ます。
そんな事を少し書きました。
~大黒柱の値段~
実は、僕のホームページは
「大黒柱」「値段」という検索で
来てくれている人がたくさんいらっしゃいます。

そこで、今回は思い切って
大黒柱の値段について、お話ししたいと思います。
大黒柱の値段を、ざっくりとお伝えしますと
約50~300万円の間ぐらいだと言えます。
なぜ、それほど幅があるのかというと、
材木の種類、大きさよって、まったく値段が異なるからです。
・産地
・年輪の幅
・赤身が多いか
・まっすぐかどうか
・ねじれていないかどうか
・枝がたくさんなかったかどうか
などの条件によって、材木の値段は
同じ種類であってもまったく違います。
*産地
長野県や三重県にしか無い檜は
目がつんでいて、人気です。
三重県の檜は、
お伊勢さんに使われる長野県の檜に。
香りが近いと言われています。
「目がつんでる」と僕らが言うのは
年輪の幅が狭いという意味です。
*年輪の幅
目がつんでる(年輪の幅が狭い)ものは、
木目が美しくて表情が違います。
それに、油が強くて根性も強い……つまり長持ちするのです。
*赤身が多いか
材木の赤い部分を「赤身(あかみ)」、
白っぽくて明るい部分を「白太(しらた)」と言います。
材木の中心部が赤身で、
外側が白太になっています。
中心の赤身の部分は、細胞がすでに活動を終えており
水もほとんど含まれておらず、丈夫なのです。
*まっすぐかどうか
*ねじれていないかどうか
もちろん、まっすぐに育った
ねじれの少ない子が、重宝されます。
木は育ってきた環境の影響を強く受けています。
例えば、丘陵地で傾斜のある場所に育った子(木)は
まず横や斜め向きに顔を出した後、曲がって太陽に向かって伸びていきます。
つまり根っこ近くで、90度近く曲がってから上に伸びることになります。
また、風が強く吹く場所で育った子は
いつも同じ方向からの風に吹かれています。
こういう子たちは、ねじれているのです。
ねじれた子を、そうとは知らずに通し柱などに使うと
「家を持っていかれる」という言い方をします。
ねじれる柱が、家全体を歪ませてしまうのです。
*枝がたくさんなかったかどうか
枝がたくさんあったということは、
それだけ節が多いということになります。
節が少ないほどきれいで、高額になります。
こういった材木の特長と、種類。
そして、見た目の美しさから、大黒柱の値段は決まります。
価格は材木屋さんが決めています。
自分で見てその値段で納得がいくかどうか
……ということになりますが、
素人目には、なかなか価値や値段はわかりにくいでしょう。
「その材木屋さんで買う」と決めたうえでなら
実際に材木を見せてもらえると思いますが、
買う気が無いなら、それも難しいと思います。
もちろん、僕のところで家を建てる場合なら
寝かせているたくさんの材木をお見せして
値段もお教えすることはできますよ。
参考までに、この大黒柱は

約150年生の欅で、約100万円ぐらいのものです。
36cm角で、白太がほとんどないものです。
欅はクセが強いと言われていますが、
この子(木)は、僕のところで何年も寝かせていたので、
まっすぐな子だということも保証できますので、安心ですよね。
棟梁
長楽 加藤建築 ホームページはこちら
http://www.nagara-katou.jp/
ながらの母ちゃんことかかのブログもご覧ください
こんばんは。
なんだか、今日は風が強く、ぐっと寒くなり、
明日からは、ももひきを・・・と考え中の棟梁です。
さて今日は、「匠がもの申す」 第18弾です。
木には、いろんな種類があり、少しづつ違いがあるので、
値段も違って来ます。
そんな事を少し書きました。
~大黒柱の値段~
実は、僕のホームページは
「大黒柱」「値段」という検索で
来てくれている人がたくさんいらっしゃいます。
そこで、今回は思い切って
大黒柱の値段について、お話ししたいと思います。
大黒柱の値段を、ざっくりとお伝えしますと
約50~300万円の間ぐらいだと言えます。
なぜ、それほど幅があるのかというと、
材木の種類、大きさよって、まったく値段が異なるからです。
・産地
・年輪の幅
・赤身が多いか
・まっすぐかどうか
・ねじれていないかどうか
・枝がたくさんなかったかどうか
などの条件によって、材木の値段は
同じ種類であってもまったく違います。
*産地
長野県や三重県にしか無い檜は
目がつんでいて、人気です。
三重県の檜は、
お伊勢さんに使われる長野県の檜に。
香りが近いと言われています。
「目がつんでる」と僕らが言うのは
年輪の幅が狭いという意味です。
*年輪の幅
目がつんでる(年輪の幅が狭い)ものは、
木目が美しくて表情が違います。
それに、油が強くて根性も強い……つまり長持ちするのです。
*赤身が多いか
材木の赤い部分を「赤身(あかみ)」、
白っぽくて明るい部分を「白太(しらた)」と言います。
材木の中心部が赤身で、
外側が白太になっています。
中心の赤身の部分は、細胞がすでに活動を終えており
水もほとんど含まれておらず、丈夫なのです。
*まっすぐかどうか
*ねじれていないかどうか
もちろん、まっすぐに育った
ねじれの少ない子が、重宝されます。
木は育ってきた環境の影響を強く受けています。
例えば、丘陵地で傾斜のある場所に育った子(木)は
まず横や斜め向きに顔を出した後、曲がって太陽に向かって伸びていきます。
つまり根っこ近くで、90度近く曲がってから上に伸びることになります。
また、風が強く吹く場所で育った子は
いつも同じ方向からの風に吹かれています。
こういう子たちは、ねじれているのです。
ねじれた子を、そうとは知らずに通し柱などに使うと
「家を持っていかれる」という言い方をします。
ねじれる柱が、家全体を歪ませてしまうのです。
*枝がたくさんなかったかどうか
枝がたくさんあったということは、
それだけ節が多いということになります。
節が少ないほどきれいで、高額になります。
こういった材木の特長と、種類。
そして、見た目の美しさから、大黒柱の値段は決まります。
価格は材木屋さんが決めています。
自分で見てその値段で納得がいくかどうか
……ということになりますが、
素人目には、なかなか価値や値段はわかりにくいでしょう。
「その材木屋さんで買う」と決めたうえでなら
実際に材木を見せてもらえると思いますが、
買う気が無いなら、それも難しいと思います。
もちろん、僕のところで家を建てる場合なら
寝かせているたくさんの材木をお見せして
値段もお教えすることはできますよ。
参考までに、この大黒柱は
約150年生の欅で、約100万円ぐらいのものです。
36cm角で、白太がほとんどないものです。
欅はクセが強いと言われていますが、
この子(木)は、僕のところで何年も寝かせていたので、
まっすぐな子だということも保証できますので、安心ですよね。
棟梁
長楽 加藤建築 ホームページはこちら

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